StreamWright 無料で始める

例題13: 管内流れの粒子沈降(Stokes 終端速度・理論解照合)

集塵・クリーンルーム・粉体搬送で基本となる粒子の重力沈降を、 ラグランジュ粒子追跡(kinematicCloud・ワンウェイ結合)で解析し、 Stokes 沈降理論と照合します。流れ場(simpleFoam)→ 凍結流れ場での 粒子追跡、という 2 段実行を StreamWright が自動で行います。

項目 内容
解析タイプ 単相流(非圧縮)+ ラグランジュ粒子追跡(Phase 1: ワンウェイ)
ソルバ simpleFoam(定常)→ icoUncoupledKinematicParcelFoam(粒子追跡)
乱流モデル Laminar(層流・Re = 69)
ジオメトリ 直管(内径 D = 50 mm・長さ L = 1000 mm・水平)
流体 空気(ρ = 1.225 kg/m³, μ = 1.78×10⁻⁵ Pa·s)・流入 0.02 m/s
粒子 ガラス球 ρp = 2500 kg/m³・d = 12 μm・3 個を発達域の中心線上に注入
メッシュ snappyHexMesh・管断面に 20 セル+壁面細分化 level 1
実行規模(目安) 4 コア・約 8 分(流れ場+粒子追跡)・1 クレジット

所要時間は目安です。実行環境・メッシュ規模・混雑状況により変動します。

この例題で学べること

  1. 粒子追跡の有効化 — 解析タイプタブのチェック+ Physics タブで粒子物性と 注入方法(位置指定 manualInjection)を設定するだけ
  2. 2 段実行の仕組み — 定常流れ場を解いてから、その凍結場で粒子だけを 時間積分する(Phase 1 はワンウェイ結合=粒子が流れへ影響しない希薄系)
  3. Stokes 沈降理論との照合 — 終端速度 v_t と着地距離を手計算し、 軌跡データと突き合わせる

実行手順

  1. ex13_particle_settling.ofb.zip をダウンロードする
  2. StreamWright サイドバーの 📂 Load Project (.ofb.zip) にドラッグ&ドロップする

プロジェクトをロードした直後の画面

  1. 各タブで設定を眺める(変更は不要です)
  2. 🎯 解析タイプ: 追加機能「💨 ラグランジュ粒子追跡」が ON
  3. 4️⃣ Physics: 粒子密度 2500 kg/m³・粒径 12 μm・manualInjection の 注入座標 3 点(発達域 x = −250〜−150 mm の中心線上 z = +15 mm)・ 壁面 stick(付着)
  4. 6️⃣ Run タブ → 🚀 Generate & Run(流れ場 → 粒子追跡が自動で連続実行)

Run タブのケースサマリ(実行前レビュー)

期待される結果

実行が正常に終われば、以下とほぼ同じ数値になります(見本: sample_report.html)。

量 値 確認場所
注入粒子数 3(すべて底面へ沈着・脱出 0) 品質チェック「粒子追跡」
終端沈降速度 v_t 10.94 mm/s(理論 10.95 mm/s・−0.1%) 軌跡データ(下記の照合手順)
着地水平距離 Δx 106.6 mm(理論 109.1 mm・−2.3%) 軌跡データ
品質チェック 合格(PASSED) 3 段階総合判定

実行結果: 総合判定と結果サマリー

粒子の軌跡(時刻ごとの lagrangian/kinematicCloud/positions から作図):

粒子軌跡: 3 粒子が一定勾配で沈降し底面へ着地する

流れ場の断面(Post Processor タブ・粒子が沈降する x-z 面):

2D 断面スライス: 速度・圧力コンター

理論値との照合(この解析は正しいか?)

微小球の沈降は Stokes 抗力と重力(浮力込み)の釣り合いで決まります。

照合手順(リポジトリの解析スクリプトで再現可能):

python scripts/analyze_particle_settling.py Simulation_Run --plot trajectories.png

解析結果は v_t = 10.94 mm/s(理論比 −0.1%)・Δx = 106.6 mm(理論比 −2.3%) で 帯域内に収まります(3 粒子とも同一値=再現性も確認)。

💡 粒径を 2 倍(24 μm)にすると v_t は 4 倍(d² 則)になり、着地距離は 1/4 に 縮みます。Physics タブで粒径を変えて確かめてみてください。

自分の問題に応用するには


ジオメトリ: fixtures/porous/porous の FLUID.step(ex12/ex15 と共用の直管)。 検証: 2026-07-22 実機 E2E で v_t = 10.94 mm/s / 理論 10.95 mm/s(−0.1%)・ Δx = 106.6 mm / 理論 109.1 mm(−2.3%)・PASSED を確認

この例題を自分のブラウザで再現してみませんか?
新規登録で 5 クレジット無料。 クレジットカード登録は不要です。
無料で始める
すでにアカウントをお持ちの方は アプリを開く